大学生がインドのヴィパッサナー瞑想行ったら、やっぱり人生変わらなかった。②
瞑想プログラムの記録②です。
前回は瞑想の話にもかかわらず煩悩丸出しの寄り道してしまいましたが、ここから瞑想プログラムの記録になります。
ちなみに今回も瞑想が始まるまでの話ですので、手っ取り早く内容と感想を知りたい方は、大学生が就活から逃げて、インドのヴィパッサナー瞑想行ったら、やっぱり人生変わらなかった。③ へどうぞ。
ヴィパッッサナー瞑想とは
詳しくはこちらをご覧ください。1日のスケジュールもここに記載されてます。
プログラムの環境について
牛の隣で寝る毎日
今回参加したプログラムは 2016 / 06 /29 - 2016 / 07 / 10 までの合計で12日間のプログラムです。
場所はチェンナイ。本当は本来の行き先であったバンガロールがよかったのですが、予約でいっぱいで、泣く泣くチェンナイに。 そもそも実家が千葉にあり、申し込みの際に楽をしたいがゆえに千葉をクリックしかける右手を必死で抑えながら、インドを選択しました。
理由は単純でインドの方がそれっぽいから。どちらにせよコミュニケーションをとらないので、大した違いはないのかもしれませんが、2人部屋ですし、日本人がいると気が散りそうだったという理由も一つありました。 実際参加したら日本人というか外人が僕ともう一人だけでちょっと引いた。怖かった。
センターの目の前。
食事はやっぱり精進料理
食事は1日3回。菜食中心の精進料理で、断っておくと美味しいといえるものではありませんでした。 菜食主義の自分でもあまり美味しくないと感じる味の薄さ。僕はインド料理自体は僕は好きなのですが・・・。バンガロールきてから本当にハマりました。
朝、昼は、それぞれカレー(といっても日によって4種類くらいあるのですが)と、麦を固めたもの。ボキャプラリーと知識がないのが申し訳ないのですが、圧倒的に麦を固めたもの。でした。日数が経つにつれ何を食べてるのかわからなくなってきて最後は無になってました。たまにぱらぱらのライス(カレーと食べるのであまり気になりません)が出るのでその日は少し嬉しかったです。
夕方は、フルーツとシリアルのみです。シリアルと言っても、味のしないカールみたいなやつでした。想像してみてください、味のしないカールを。 カールおじさんが髭剃って帽子とってこっち見てる感じです。わかりますか??
ただ毎食チャイとミルクが出るので、それが唯一の嗜好品というところでしょうか。チャイはうまい。マジでうまい。 ちなみに、京都や千葉にもこの瞑想センターがあり、そこでは玄米が出たり、とてもご飯が美味しいそうです。
加えてこのプログラムは何度も参加する方が多いのですが、2回目以降の方は昼食以降何も食べることができません。うん、絶対無理。もう一回やるとしても初めてと断言する自信があります。(不謹慎)
マジで無料
ちなみに1日3食と寝るところは完全にマジで無料です。 ただ、洗濯を自分でしない場合や、石鹸、シャンプーなどを購入したい場合は有料でした。 また、終了後に寄付金の納入を求められます。ですが決して強いることはなく自己判断になります。
今回の目的
・自己肯定感を上げ、幸せに生きる術を見つける。(これだけは真剣です。なんてったって22年間自己肯定感の低さで悩んでますから。)
・瞑想は宗教か化学か、身をもって判断する。
・煩悩を捨て去り、自分をコントロールできるようにする。
・デジタルデバイスから離れた生活をする。
こんなところでしょうか。
ちなみに今回の瞑想に行くにあたって、完全にフラットな状態で瞑想に臨みたかったので、場所や内容に関して事前のリサーチは一切しませんでした。
終了後変わったこと
先に結論をいっておくと、以下のような成果があり参加して本当に良かったと思います。
・頭の中をすっきりさせる、初歩的な技術を身につけた
・自己肯定感、幸福感が高まった
・人に話せるネタができた
しかしながら、肩の力がいい感じに抜けて、若干無気力になってしまったのは否めません。
最後のまとめでもう一度書きたいと思います。
1日目:到着〜煩悩との戦い〜
瞑想センターに着くと、まずは受付。 「てめえ、絶対逃げ出すんじゃねえぞ?」的な誓約書にサインします。日本人ということもあるのでしょうが、10回くらいしつこく確認されました。
このプログラムは基本的に途中抜けが許されておりません。全体をとおして自分を観察し、しがらみから解脱するように設定されているので、途中で抜けてしまうと危険だということです。
・・・うーん正直この時点でよくわからない。科学の匂いを感じませんね。
携帯電話、 PC、財布など全てを事務所に預けたら自分の部屋へ。
ほぼ監獄・・・へえ、面白くなってきたじゃねーの。
大好きなひとでさんがよく使うハック、僕も使ってます。おすすめです
僕は昼頃到着したのですが、チュートリアルが18時からあるということで6時間ほど暇な時間になりました。
こんな感じの園内を散歩して、来るインド人を観察して、その辺に横たわる牛さんと戯れて、韓国人の女の子を思い出して遣る瀬無い気持ちになって、少年は気付いたのでした。
「やべえ・・・・暇で死んでまう・・・・」
これから10日間以上、瞑想を1日10時間やること以外はやることがないのです。 マイナス思考の僕は、このままだと死んでしまう気がする。”鬱になってしまう・・・”
思い立った僕は事務所まで行って、ある禁忌を起こそうとしていました。そう、Kindleさんを所持しようと思ったのでした。
読み書きが禁止されている理由として、このプログラム中は自分と向き合うことが必須なので、インプットもアウトプットも雑音になるからということらしいです。「しらねえよ、そんなの。12日間も牛と遊んでたら人間の言葉忘れそうだし、こんな暴挙が許されるわけがない。」
そう思った僕は事務所に向かい、”仙人”という言葉を辞書からそのまま取り出したようなおっちゃんにお願いしたのでした。
僕「ちょっと財布を入れ忘れてしまって〜追加で入れてもいいですかぁ〜?」
仙人「おけやで(という表情)」
仙人はずっとニコニコしています。貴重品が収納されている裏に向かい、カバンを漁ります。目的はkindleの回収。
「これを使って、俺は10日間で本を100冊読むんだっっっ!!!」僕の決意は固かった。(なんだこのダメ人間)一切の罪悪感がないのが怖いところだ。 その時僕は背後に気配を感じた。
・・・仙人が見てる!!!思いっきり見てる!!!目が笑ってねえ!!!
、、、、救出は失敗でした。
この10日間、僕は暇で鬱になるんだ。一体何をしてるんだ。
(じゃあなんで来たのかって言わないでほしい。少年はナイーブでバカです)
実際彼のおかげで、僕は規律を破ることはなかったわけです。しかし僕はこのセンターの中で目の当たりにするのです。人間の欲望というのはそう簡単には抑えられないと・・・。
・・・みたいな感じで、ようやく瞑想が始まります。